カンボジアのある街の丘にて


2007年8月12日

僕は、

カンボジアシアヌークビルという街の丘の上にいた。

この丘から、いったい何人もの人の心が動かされたのだろう。

バイクタクシーの2人は仕事を忘れ

夕日を待っている。


今でも目を閉じれば、

あの時に還れる


そうだ。

あの時、やわらかい風が吹いていた。



ミシマガジン、デビュー!


自由が丘にある原点回帰の出版社、ミシマ社

http://www.mishimasha.com/


二階建ての一軒屋がオフィスで、畳の上にデスクがあり、

ちゃぶ台でミーティングをしていたりする。

7人の小さくて温かいアットホームな出版社、ミシマ社

本当に温かい出版社で、僕は、このミシマ社に惚れ込んでしまったわけで。

そんなミシマ社に、なんと、アホで無知な僕は、


「僕の本を出版させてください」


と、熱い手紙と出版企画書を送ってしまったことから全ては始まった。

結果から言うと、僕が考えた企画案は実現しなかった。

けど、7月から始まったWebマガジンの『ミシマガジン』

一つの記事を担当させてもらえた。

それが、2009年8月10日(今日)、ミシマガジンに更新。


『特集:僕らの脱「ひとり勝ち」文明論』
     ↓↓↓
http://www.mishimaga.com/special/003.html


やってみるもんです

そこから全ては始まるのだから

1年前のスマイル記念日


2008年8月8日、888(ハッハッハ)で、スマイル記念日
笑う日があってもいいんじゃない?

そんな単純な想いで実際に作ってしまった、スマイル記念日

ちょうど1年前、僕は『スマイル記念日』を広めるために必死で動いていた。

「こんな日を作ろうと思ってる」

大阪の1人の大学生との出逢いから全ては始まったわけで。

あの時のスイッチといったら半端なかった。


笑うってマジ、スキだ


長すぎる自己紹介!


古瀬正也(Furuse Masaya)

1988年10月30日生まれ。

埼玉県出身。さいたま市在住。

立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科比較組織ネットワーク学専攻1年。



(特徴1)旅好き

・東南アジア一人旅(タイ、カンボジアベトナム
・ママチャリ四国一周 http://greenz.jp/blog/mamachari/
・全交通手段を使って埼玉から沖縄まで一人旅
洞爺湖ママチャリサバイバル(東京⇒洞爺湖http://greenz.jp/mamachari_toyako/
無人島キャンプ
・冬の東北旅
・京都ぶらり一人旅
・日本一周ママチャリキャラバン http://greenz.jp/mamachari_caravan/

(特徴2)クリエイティブ好き

・全国規模のアホ集団「HOME」創設 http://mixi.jp/view_community.pl?id=2168104
・新感覚フリーペーパー「Pay Forward」発行
・スマイルキャンペーン実施
・写真展「HOME Gallery」開催
・旅小冊子「HOME」発行
・ワールドカフェ開催
・ダイアログ・オブ・ダイアログを全国6都市で開催 http://www.dialogue-of-dialogue.jp/




【ストーリー】

小学1年から高校卒業までの12年間、サッカーだけの生活を送る。

高2の夏、アホにも関わらず、早稲田に行くと決心。
しかし、本気の勉強の末、失敗。

その翌日、本屋と無縁だった僕が、
何故か本屋に入ったことから全ては始まる。

そのとき、出逢った、たった一冊の本「自由への扉(著:高橋歩)」が
僕の人生を180度ガラリと変えた。

12年間、サッカーという視野だけしか持っていなかった僕には、
著者の生き方は、頭をハンマーで叩かれるくらいの衝撃であった。

その後すぐに、著者の他の本を5〜6冊ほど一気に読みあさり、
その数日後には、実際に高橋歩に会っている自分がいた。

これが、僕のスタンスである、
『思い立ったら即行動』の始まりでもある。

会えたのは、偶然にも東京でトークライブがあったからではあるが、
目の前に現れたチャンスに反射することの大事さを初めて知った。




2007年4月

唯一受かった駒澤大学に入学。

青春ドラマに憧れ、大学のサークルを探して回っていた僕であるが、
飲んで騒いでだけの、その場限りのインスタントな仲間関係に温度差を感じ、しばし悩む。

そんなある日、僕は電車の中でひらめく。
「ないなら、自分で作ればいいじゃないか」と。

さっそく仲間を集め、興味あることに片っ端からチャレンジしていくアホな集団【HOME】を創設。

【HOME】とは、各自、自由にあっちこっちに動いた後、
帰ってくる場所であり、人との繋がりそのものである。

タイでテロがあったときに現地で封鎖される者。
アフリカに興味があり、実際にウガンダに行ってしまったパワフルな女の子。
卒業前に何かしたいと、牛タンを食べに突如仙台までヒッチする者。
品川から富士山まで無一文で歩き、富士山登るアホ。

世の中から少しばかり逸脱したような、
旅が好きでアホな奴らが集まった。

創設から3年目、現在では、全国170人程の規模にまで広がり、
一声かければ、全国から気軽に集まるアホな集団となった。



mixiコニュニティー「☆HOME☆」】
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2168104

【HOME PV】
http://video.mixi.jp/view_video.pl?owner_id=2069879&video_id=5824202





2007年6月

「あと○○日で日本が変わる」

このキャッチコピーに心揺さぶられ、
「30秒で世界を変えちゃう新聞」を全国で3000万部配布するプロジェクト『TEAM GOGO 2007』に参加。

この時、初めて環境問題に興味を抱くきっかけを与えられる。

動かずにはいられず、すぐさま、駒澤大学支部を立ち上げ、
前代未門の校内での外部配布物の許可を得る。

「外部の配布物の許可は前例がない」と何度も断られたが、
「前例は作るもの」と主張し続け、諦めずに粘ったことが硬い学生部を動かした。

配布達成の目標であった6月22日夏至の日までは、
このプロジェクトで出逢った関東の大学生らと、毎朝、駅前で号外を配布し続け、
その活動がNHKの『おはよう首都圏』に取材される。

このプロジェクトを通して、
大学や年齢や立場の枠を超え、共に創り上げる楽しさを学ぶ。


【TEAM GOGO HP】
http://www.teamgogo.net/webgougai/




2007年8月
全くの旅経験なし、初海外にして、タイ・カンボジア・ベトナムを一人旅。

タイでは、現地の大学生5人にナンパされ、
ベトナムでは、お金を盗られたり、
現地人に間違えられるなど、多少危険な経験もし、

カンボジアでは、現地発着の少人数(12人)の多国籍ツアーに参加。

世界中からメンバーが現地に集まる、このツアーで、僕はまさかのアジア代表。
イギリス人、オーストラリア人、オランダ人、ノルウェー人と2週間、英語漬けの旅をする。

ツアー中、逢いたかった日本人アーティスト森源太に偶然に逢うこともでき、
強く思えば実現することを身をもって知る。

この旅で、5感をフルに研ぎ澄ます旅を好きになる。

帰国後、機会に恵まれ、(株)地球探検隊の旅の報告会で渋谷mont-bellで旅のトークをすることに。
そのことが、中村隊長の新刊『感動が共感に変わる!』(こう書房)に掲載される。



【地球探検隊】
http://www.expl.co.jp/




2007年11月

『TEAM GOGO 2007』の派生として生まれた、
野外環境イベント『虹の祭り in 奈良公園』の関東メンバーとして手伝う。

『TEAM GOGO 2007について』のステージを担当し、
20分間の司会を務める。

たった20分間のステージ企画のプロデュースではあったが、
カタチにするまでの苦労と努力で、帰りのバスの中で僕は泣いた。

終わったとき、泣けるかどうかが、
自分の頑張り度合いの指標であることを知る。



【虹の祭り 2007】
http://rainbow-festival.net/2007/index.html




2008年2月

気軽にエコに関心を向けてもらうべく、
5人の仲間と四国をママチャリで2週間かけて一周する。

香川県の高松に現地集合して、チャリを購入。

「さて、どっち周りで行く?」と、完全にノープランの旅。

毎日がテント泊。
夕食は基本、素材現地調達の飯盒料理。

強風にチャリが進まない日もあれば、
テントが凍る日もあり、
まさにサバイバル。

そんな中、奇跡が連発し、
全てが導かれていることに気付く。

同時に奇跡の起こし方みたいなものが見えてくる。

「奇跡は起こすもの」
「起こることが起こる」

この旅で、人の温かさと仲間の偉大さを感じた。


【KSB 瀬戸内海放送(動画)】
http://greenz.jp/blog/mamachari/?p=102

※まだ動画見れます!


【四国ママチャリツアー】
http://greenz.jp/blog/mamachari/

※急遽参加になったのでHPには僕のプロフィールはありません。



2008年3月

埼玉から沖縄に向けて、全部の交通手段を使っての一人旅。

電車、ヒッチハイク、車、バイク、自転車、船、飛行機、歩き・・・
そのときの流れに全てを任せる旅。

鹿児島では、年に一度しかない「ナイトウォーク」という桜島徒歩一周のイベントに参加し、

屋久島では、たった一人で山を登り、森と対話し、

沖縄では、琉球大学に忍び込み、理科室で野宿したり、
EXILEのUSAと一緒にダンスしながら田植えしたり、
高橋歩が創ったビーチロックビレッジで2周年パーティーに参加し、一緒にビールかけをした。

たくさんの人に出逢い、生き方に出逢い、
最高の国内一人旅が終わった。






2008年6月

大学を3週間空け、洞爺湖サミットに向け、仲間と東京から洞爺湖までママチャリで爆走。

『旅』や『アホ』な視点からエコを訴えることを目的に『洞爺湖ママチャリサバイバル』を企画、実行。

ママチャリはブリジストンに提供してもらったりと、
他にも旅に必要なものを企業から協賛してもらった。

ブログ『行くぞ!洞爺湖ママチャリサバイバル』のアクセス数は、
1日約2000PVにもなり、大きな反響となる。

出発前に国会で記者会見を行い、メディアにも大きく仕掛けたりもした。
ゴールは、環境省後援の映画『KIZUKI』の映画試写会イベントに作ってもらい、
監督や主演の中嶋朋子の舞台挨拶にママチャリごと飛び入り参加。

各地のテレビ、新聞、ラジオ、雑誌、様々なメディアに取り上げてもらい、
小学校で講演することもあった。

一人でも欠けていたら、この企画は実現しなかった。
一人一人の力がどれだけ大きいかを実感する。


【行くぞ!洞爺湖ママチャリサバイバル】(ブログ)
http://greenz.jp/mamachari_toyako/

【今週末ゴール!!!―洞爺湖ママチャリサバイバル】(グッドニュースジャパン)
http://goodnews-japan.net/news/blog/2008/06/27/3419

【「行くぞ!洞爺湖ママチャリサバイバル」無事完走!】(グッドニュースジャパン)
http://goodnews-japan.net/news/blog/2008/07/04/3513
※この記事は僕が書いた速報レポートです。


洞爺湖ママチャリサバイバルドキュメンタリー】(You Tube 自作)






2008年8月初期

「笑う日があってもいいんじゃないか」
「こんな日を創ろうと思っている」

大阪の友人からそれを聞いたのは沖縄の旅に出る前の3月だった。

その5ヵ月後の2008年8月8日、
ハッハッハ(888)で『スマイル記念日』が実際に日本に出来てしまった。

『スマイル記念日』とは、
人を笑わせるためにハッピーサプライズを仕掛ける日。

公式に日本記念日協会からも認定され、
あるユニークな手帳にはカレンダーにも載ることとなった。

僕は、その世界初の「スマイル記念日」を広めるために、
突き動かされるかのように思い立ったこと全てやった。

Google Japanの社長に「8月8日のGoogleのロゴのOの部分をスマイルに変えてほしい」
という企画を持っていったり、
「笑」がテーマだったフジテレビの27時間テレビのスタッフにテレビでの告知のお願いに行ったりした。
しかし、これらは実現できず。

それから、関東で有志を募り、作戦会議を開いたり、
新感覚のフリーペーパー『Pay Forward』を創刊した。

当日の8月7・8日は、新宿駅で黄色いTシャツを着て、
黄色い風船とフリーペーパーを配布する『スマイルキャンペーン』を勝手に実施。

この企画で、人を巻き込む楽しさを実感する。



【2008年8月8日、みんなで笑う日始まります―「スマイル記念日」プロジェクト】(グッドニュースジャパン)
http://goodnews-japan.net/news/blog/2008/08/09/3976



2008年8月中期

『HOME無人島企画』

広島県福山駅にアホ11人が現地集合し、
人が住んでいない瀬戸内海の無人島、仙酔島でキャンプ。

キャンプファイヤーを囲っての語り。
夜の海へのダイブ。
最高の仲間と最高の自然。

東京組みの帰りは、ペアを組んでのヒッチハイク

誰と何をするかの大切さを実感する。




2008年11月

HOMEの仲間らで旅の写真展『HOME Gallery 2008』を下北沢で開催。
9日間で約1000人の来客数となる。

もちろん、ただの写真展だけじゃつまらないと言い出し、
映像も製作し、パソコンのスクリーンで映像を見れるようにした。

「言葉でも伝えたい」という想いから、旅冊子『HOME』を製作・発行。
デザインの知識もないにも関わらず、あらゆる雑誌を参考に、デザインと編集を担当。

「文章を書く・集める⇒デザインと編集⇒印刷⇒販売」と、
出版の大まかな流れを遊びでやってしまう。



【HOME Gallery 2008】(You Tube 自作)




2008年12月

HOME大忘年会。

全国各地からHOMEの仲間が50名ほど東京に大集合した。

映像や写真を使って、自分の旅を発表する者。
歌う者。奏でる者。酔う者。
自由に夢を語り合う空間がHOMEである。

一人一人が心から繋がれる場所、HOME。
もはや、HOMEとは進化し続ける一つの生物なのだと確信する。





2009年1月

新年始まってすぐに、
「自由とは何か」をテーマに人生初のワークショップを20人規模のラウンジで開催。

開催の理由は単純である。

昨年12月に参加した『ワールド・カフェ』という話し合いの手法を
ただ単に、「やってみたかった、試してみたかった」からである。

やってみること。
これほど、楽しいことはない。




2009年2月

約3週間、あえての冬の東北旅。
北海道⇒青森⇒秋田⇒岩手⇒宮城を周る。

観光という視点で旅をしたのは初めて。

城や古い建物に人の意志を感じ、
田舎の人の温かみを知る。






2009年4月

規模を35人にし、2回目の『ワールド・カフェ』を開催。
HOMEの仲間同士で、「そもそもHOMEとは何か」を話し合った。

学校が始まると、ゼミでラジオ番組をやることになり、
パーソナリティーと構成を担当。

ゼミの研究では、「対話」をテーマに研究を開始。




2009年5月

「まーぼーさ、出版したら?絶対面白いよ」

1月に友人から言われた、この一言が僕をその気にさせた。

その4ヵ月後の5月、
僕はミシマ社という魅力的な出版社を発見し、

「僕の本を出版させてください」と、熱い手紙を送る。

見事に無視されたかと思うと、
まさかの「是非、逢いましょう」のメールが届く。

調子に乗り、追い討ちをかけるように、
出版企画書を一方的に送る。

実際に会うことにもなったが、
そもそも持ち込みで本は作らないとのことであった。

つまり、僕の企画した本は実現には至らなかったが、
「是非、一緒に何かをしましょう」ということになり、

7月から新しく始めるWebマガジンで、
新刊「脱ひとり勝ち文明論」の座談会記事を担当させてもらうことに。

やってみる、という大切さを改めて確認する。



【特集!僕らの「脱ひとり勝ち文明論」】(Webマガジン)
http://www.mishimaga.com/special/003.html


2009年7月

3回目の『ワールド・カフェ』開催。
「働くとは何か」というテーマで社会人も含めて、話し合った。

55人の参加してもらい、
満足度8以上(10点満点)の大好評となる。





2009年8月

興味のあるものに片っ端からチャレンジして駆け抜けてきて、
気付けば、大学3年生。

大学生の集大成として何かを社会に残したい。
世の中に試してみたい。

そんな想いで、ある秘密のプロジェクトのために、準備中…


2010年6月

ついにやってきた2010年。
ほぼ半年間、企画を詰めてきた『日本一周ママチャリキャラバン』が始動。

2月7日に東京を出発し、47都道府県を全て周り、各県でイベントを開き、
ゴールの9月8日まで突っ走る。

世の中を少しでも良くしていきたい。
4年間、本気で考え続けて、たどり着いた先にあったのは「対話」だった。

対話は世界を平和にする。
これから、対話が大事な時代となる。

その答えを探すために、証明するために、
世の中を少しでも良くするために、

僕は旅に出た。



2010年9月

2010年9月8日、
日本一周ママチャリキャラバン』は無事にゴール。

9月11日の最終イベントのワールド・カフェでは、
約40都道府県から200人の参加者が全国から集まった。

「対話」は人類の希望である。

只今、卒論にて「対話の可能性」を研究中。